一人暮らしの親

親の老い

母は、施設に入りたくないのだと思う|それでも考えておく時期と、田舎の施設の近さ

母は施設に入りたくないのだと思う。それでも、再発したときや一人で暮らせなくなったとき、施設は考えなければならない。同居を止めたのは私だった。田舎の施設は安いところから埋まり、近すぎても遠すぎても難しい。選べる道は思っていたより狭い。
親の老い

親の耳が遠くなったとき、補聴器をどう考えるか|買う前に、使い続けられるかを試す

電話で聞き返すことが増え、母の耳が遠くなったと気づいた。補聴器を考えたとき、先に浮かんだのは、なくさないか、使いこなせるかという心配だった。耳鼻科から始まる購入の流れと、試してから決める意味を整理した。
仕事

親を支える側がぎっくり腰になった日|すぐに来てもらえる人は、いなかった

実家の作業中にぎっくり腰になった。母の買い物は一回休みにして、ヘルパーさんと買い置きでしのげた。けれど、もし動けなくなっていたら、すぐに来てもらえる人はいなかった。仕事は休まずに済んだが、自分の通院は後回しにしている。
親の老い

母の話題が、ニュースだけになった|一人で受け取った情報は、誰とも話さなければ直らない

実家で母と話すと、話題のほとんどがテレビのニュースになった。母は天気や事件、災害に私より詳しいが、ときどき取り違えている。一人で受け取った情報は、誰とも話さなければそのまま残る。話す相手が私だけになった母とのニュースの話から、見えてきたことを整理した。
親の老い

親がお金の話を避けるとき|母は「もしもの時には使え」と言う

母は、お金の話になると話題を変える。通帳を見たと伝えた日の第一声は「なぜ見たのか」だった。仕送りは全部使い、ずっと続くと思っていたという。子が親の固定資産税を払うときの注意も調べた。
親の老い

一人暮らしの親の冬支度|一年しまっていた暖房器具を、今年も母が扱えるか

寒くなると、実家で一年しまっていた暖房器具を出して動くかを確かめる。同じ時期に買った我が家のカーボンヒーターは付け根から折れていた。器具の点検とあわせて、母が今年も一人で扱えるか、「大丈夫」の基準をどう動かすかを考えた。
親の老い

親の介護認定の調査に、私は立ち会わなかった|家族がいると軽く見られると思っていた

母が初めて介護認定を受けたとき、私は訪問調査に立ち会わなかった。家族がいると軽く見られると思ったからだ。次の更新に向けて調べ直すと、介護者の有無は区分を変える理由にできず、手引きは一人暮らしの人にも家族の立ち会いを求めていた。
親の老い

親の通院の足が続かなくなる前に|割引のタクシー券と、雨の日のバス停まで20分

通院にコミュニティーバスを使う母が、雨の前日に大変だと漏らした。バス停までは母の足で20分。割引のタクシー券を迷わず使っていた時期もあり、乗合タクシーは母の病院へ行かない。今の形が長く続かない前提で、次に考える三つを整理した。
親の老い

一人暮らしの親の夕食に、冷凍の麺をすすめた|火を使わない便利さと、停電の日に止まるもの

麺類が好きな母に、スープと一緒に凍った冷凍の麺をすすめた。次の買い物で、母のほうからあれはどれだったかと聞いてきた。電子レンジなら火を使わずに済む。目の見えない義父もレンジで食べている。ただ、電気が止まった日には、その便利さもそのまま止まる。
親の老い

母が脚立を出して、剥がれた扉を直そうとしていた|高い所の作業を止めたあとに残るもの

実家へ行くと、大工小屋の前に脚立と壁紙が出してあった。母が、2mを超える高さの剥がれた扉に自分で貼ろうとしていたらしい。上る前に止めたが、母が気にしているのは壁紙ではなく、傷んでいく建物のほうだった。止めるのは一度では終わらない、という話を書いた。