副業の収入がゼロの4か月|50代の私が記録していること

副業の収入がゼロの4か月|50代の私が記録していること 仕事

副業としてブログを書き始めて、4か月が過ぎた。この間の収入は0円である。

書くために作った口座には、まだ一度も入金がない。残高は開設したときのまま動いていない。一方で、サーバーやドメインの費用、記事の画像を作るときや調べものに使う生成AIの利用料は、毎月出ていく。今の収支は赤字だ。

それでも記録だけは続けている。入ってこない月こそ、何にいくら使い、どこまでなら続けられるのかが見えなくなるからだ。

この記事は、収入を増やす方法ではない。収入がない時期に何を書き残しておくかの整理である。税金の答えを出す記事でもない。あとから自分の活動を自分で説明できる状態にしておくための準備として書く。

入金のない口座を、月に一度は開く

入金の有無を月に一度確認する副業の記録

ブログを始めた理由は、最初から収入を得ることだけではなかった。会社の外に、自分で題材と言葉を選ぶ場所を作りたかった。その経緯は、会社の外に小さな場所を作り始めた理由に書いた。

ただ、副業という言葉を使うなら、お金の流れから目をそらしたままではいられない。だから始めるときに、家計とは別の口座を一つ用意した。入金と支出を混ぜないためである。

記録する道具は、この4か月で変わった。最初は手元のメモ、次に表計算ソフト、今は家計簿アプリを使っている。口座やカードを連携しておくと、明細は自動で取り込まれる。

その口座を、月に一度は開く。開いても入金の行は増えない。はじめは、収入の欄に「0円」と書き足すことも考えた。だが、入金がなければ履歴は増えないだけで、0円という行をわざわざ作っても意味はない。金額そのものは、口座を見れば分かる。

残しておく必要があるのは、金額ではなく、確認したという事実の方だった。アプリの画面は、入金がなかった月と、自分が見ていない月を区別しない。どちらも空のままである。だから私は、月末に一行だけ、アプリとは別に持っている表へ「入金なし」と日付を書いている。

理由はもう一つある。無料で使っているため、さかのぼって見られる期間に限りがある(後述)。月ごとの一行を外に残しておけば、期間が過ぎても「4か月で0円」と、期間と結果を一組で言える。

道具が変わっても、残す項目は次の五つに固定している。

  • 確認した日と、その月に入金があったかどうか
  • 副業のために支払った日と用途
  • 家計から持ち出した金額
  • 領収書や利用明細を置いた場所
  • その月に何をしたか(記事数など)

0のうちは取引の数も少ない。形を決めるなら、今がいちばん手間がかからない。

出ていく側だけは、毎月動いている

副業の支出と用途を分けて残す記録の机

収入がない時期に唯一動く数字は、支出である。

私の場合は、ブログを公開し続けるための費用と、記事を用意するための費用に分かれる。前者はサーバーやドメイン、後者は画像を作ったり、制度や費用を調べたりするときに使う生成AIの利用料だ。書く本数が増えれば、後者は自然に増えていく。

金額だけを並べても、後から見た自分には理由が分からない。そこで用途のメモを一緒に残している。

支出用途のメモ
サーバーやドメインブログを公開・維持するため
生成AIの利用料記事の画像作成、制度や費用の下調べ
仕事用に購入した書籍記事の調査に使ったもの
通信費副業で使った割合の根拠
パソコンや周辺機器何に使い、どれくらい使ったか

迷うのは、日常生活でも使うものだ。自宅の通信回線やパソコンを副業でも使っていると、全額を副業の費用としてよいのか分からない。

家事と業務の両方に関係する支出は、家事関連費として扱われる。国税庁は、家事上の費用は必要経費にならない一方、業務上必要な部分を明確に区分できる場合は必要経費にできると説明している。国税庁の必要経費の考え方に、判断の前提と注意点が整理されている。

収入がないのだから経費も関係ない、とは考えないことにした。扱いを決めるのは後でよい。ただ、材料が残っていなければ相談もできないので、今は経費かどうかを自己判断せず、日付と用途と証拠だけを残している。

収入の欄は、ゼロのうちに形を作っておく

収入の行が一件もないうちから、表の形だけは決めてある。

記録する項目書く内容
発生日成果が確定した日、または売上を確認した日
相手先広告会社、販売サービスなどの名称
内容広告収入、原稿料、商品の販売など
総額手数料や控除前の金額
差引額手数料などを引いた金額
入金日自分の口座へ入った日
証拠管理画面、明細、メールの保存場所

欄を分けたのは、調べた段階で気づいたことがあったからだ。口座に入る金額は、広告会社や販売元が計算した金額と同じとは限らない。手数料が引かれる場合や、成果が確定した月と振り込まれる月が違う場合があると説明されている。

ただし、私にはまだ入金の経験がない。実際にどう届くのかを自分の言葉で語れる段階ではなく、ここに書けるのは調べた範囲までだ。最初の一件が来てから調べ始めるより、今のうちに欄を作っておく方が慌てずに済む、という理由で用意している。

所得区分や申告の要否は、収入の内容、継続性、ほかの所得などで個別に判断される。国税庁は、副業に係る所得が「業務に係る雑所得」に当たる場合の計算を、総収入金額から必要経費を差し引く形で説明している。国税庁の雑所得の説明を確認し、自分のケースに当てはめるときは税務署や税理士へ相談する。

記録を作ることと、税務上の結論を決めることは別である。分からないままでも事実を残しておけば、相談するときに説明しやすい。実際に入金があったら、この表が自分の場合に合っているかを見直す。

「投資の期間」と言うなら、上限と見直し日を決める

私がブログの進め方で参考にしているのは、同じように発信している人たちの話である。そこでは、始めてすぐに収入が出ることはまれで、最初の数か月から一年は書き続ける時期だと説明されていることが多い。今のところ私はその前提に納得しているので、0円が続いても慌てずにいられる。

ただし、納得していることと、家計が耐えられることは別の話だ。前者は気持ちの問題、後者は数字の問題だ。だから私は、赤字を我慢するのではなく、あらかじめ二つを決めて表に書いた。

  • 月に出してよい上限(この範囲なら生活に影響しない額)
  • 次に立ち止まって見直す時期

上限を先に決めておけば、費用が増えたときに気づける。見直す時期を決めておけば、成果が出ない月に毎回やめるかどうかを考えずに済む。

そのために欠かせないのが、家計からの持ち出しの記録だ。副業の費用を家計の口座から払っていると、生活費と一つに見えて、活動にいくらかかっているかが分からなくなる。私はこれまでお金を細かく管理することに馴染みがなかったので、なおさら分けて見る必要があった。家計そのものの持たせ方は、50代後半、お金に縁遠く暮らしてきたときの整理でも考えている。

見る数字意味
副業の収入その月に確定した金額(今は0円)
副業の支出目的を確認できる支出
差引その月の赤字額
家計からの持ち出し生活費から補った金額
累計始めてからの合計

赤字か黒字かで自分を評価するための表ではない。どこまでなら無理なく続けられるかを、気分ではなく額で確かめるための表である。

収入以外に残ったものも、同じ表に書く

0円の月に何も残らなかったかというと、そうではない。

記事を書くために、介護の制度や実家の手続きを自分で調べた。調べたことは記事になり、同時に自分の家の準備にもなった。書きながら、以前は正しいと思っていた判断を確認し直したこともある。収入の欄が空でも、この四か月で分かったことはある。

とはいえ、それを励ましの言葉にしてしまうと、いくら赤字でも続ける理由になる。だから、数えられる形で同じ表に書くことにした。

  • 書いた記事数と、公開までにかかった時間
  • 調べた制度のうち、自分の家の準備に反映したもの
  • 検索から読まれた記事と、その本数

続けるために先に決めた時間や最低量は、50代後半で副業を続けるために決めた小さなルールにまとめている。そこへお金と成果の記録を足すと、続けられるかどうかを、意欲だけで判断しなくて済む。

月末に一度、その月を閉じる

月末に副業の記録を見直す静かな机

記録は、支払いのたびに完璧に整えようとすると続かない。私は、支出があった日に一行だけ書き、月末に一度だけ見直している。

確認するのは次の四つでよい。

  1. その月に入金があったかを確認し、確認した日を残したか
  2. 支出の証拠と用途メモが残っているか
  3. 家計から持ち出した金額が分かるか
  4. 決めた上限を超えていないか

証拠の保存は、表へ金額を書くのとは別の作業になる。明細やメールは、後から探せるファイル名にしておく。「2026-08_サーバー_更新」のように、年月と内容を先頭へ置くと見つけやすい。

帳簿や書類の保存期間は、所得の種類や条件によって扱いが異なる。国税庁は、個人で事業を行う人向けに、帳簿や請求書・領収書を整理して保存する制度を案内している。国税庁の記帳・帳簿等の保存についてで、自分に関係する範囲を確認しておく。

記録の道具を、無料のままで続けられるか

アプリで私が手を動かすのは、現金で払ったものや、自動では取り込まれないものを入力するときだけだ。この「多くは自動、足りない分だけ手入力」という使い方は、無料のままでもできている。手入力もレシートの撮影も、無料会員が使える機能に入っている。

ただし、無料で使える範囲には線がある。私が使っているマネーフォワード MEでは、公式のプレミアムサービス コース別対応機能一覧に無料会員との差が示されている。2026年9月7日に確認した時点では、次のとおりだった。

項目無料会員プレミアム
金融関連サービスの連携数4件まで制限なし
データを閲覧できる期間過去1年分制限なし
グループ(家計簿の切り替え)作成1件まで制限なし
CSVダウンロード使えない使える

このうち、まず引っかかるのが連携数だ。家計側の口座やカードを入れていくと、4件はすぐに埋まる。副業用の口座を自動で取り込みたいなら、家計側で何を外すかを先に決めることになる。

副業の記録として効いてくるのは、閲覧できるのが過去1年分という点だ。ブログを始めて4か月の今は困らない。だが1年を過ぎると、始めた月からいくら出て、累計でどうなったのかを、アプリの中では追えなくなる。これが、月末に一行だけ外の表へ書き写している理由でもある。アプリ側から消えても、始めた月からの流れは自分の手元に残る。

書き出しについても、公式の家計簿データはダウンロードできますかに「プレミアム会員さまに限り、ダウンロードが可能です」とある。有料にすれば、アプリから1年分の入出金履歴を、Web版から月ごとの家計簿データをCSVで書き出せる。

そう考えると、有料に切り替えるかどうかは、便利かどうかではなく、次のどれかが起きたときの判断になる。

  1. 連携したい口座やサービスが5件以上になったとき
  2. 1年より前をさかのぼって確認する必要が出たとき
  3. 明細をCSVで書き出して、手元に保存しておきたくなったとき

料金は決済方法で違う。公式のプレミアムサービスの料金では、スタンダードコースがWeb版のクレジットカード決済で月額540円・年額5,940円、アプリ内の決済で月額590円・年額6,490円(税込)だった。いずれも2026年9月7日時点の金額で、30日間の無料お試しもある。

料金も、無料で使える範囲も改定されることがある。ここに書いたのは確認した日の内容なので、申し込む前に公式ページで見直してほしい。

金額は大きくない。それでも、収入が0円の今は、これも出ていく側に加わる。だから私は、先に決めた月の上限に収まるかどうかで判断することにした。今のところは無料で足りているので、月末の一行を自分で残す方を選んでいる。

なお、家計簿アプリと確定申告用の会計ソフトは別のものである。前者はお金の出入りを見える化する道具、後者は帳簿を作る道具だ。今は帳簿を作る段階ではなく、何にいくら使ったかを残す段階なので、会計ソフトの契約は先に延ばしている。

ゼロが続いた期間も、あとから説明できるようにする

副業の記録は、税金のためだけに作るものではない。自分の時間とお金がどこへ向かっているかを、印象ではなく事実で見るためのものだ。

収入が0円の期間は、記録する意味がないように見える。実際には逆で、この時期の記録がないと、あとから振り返ったときに「何となく続けていた」としか言えなくなる。いつから始めて、毎月いくら出て、何本書いて、どこで見直したのか。それが残っていれば、続けるにしても、やり方を変えるにしても、自分の判断として説明できる。

次の入金がいつになるかは分からない。分かるのは、今月何に使い、いくら持ち出したかだけだ。まずは今月の一枚を作り、月末に一度だけ閉じる。「入金なし」が並ぶだけの一枚でも、それがあるかどうかで、次に決められることは変わってくる。

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